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1300年目の奈良に立ち上がった一大映画・文化プロジェクト『なら国際映画祭 2010』

2010.5.3

遷都1300年を記念して様々な催しが開催される2010年度の奈良の地で、新たな文化プロジェクトが胎動している。
「なら国際映画祭」と銘打ったこの試みは、劇場映画デビュー作『萌の朱雀』(1996)でカンヌ国際映画祭カメラド-ル(新人監督賞)を史上最年少受賞のほか、2007年の『殯の森』では同映画祭グランプリを受賞するなど、奈良を舞台にした作品で国際的な評価を獲得してきた映画作家・河瀨直美が提唱し、地元有志と共に実現にこぎつけたものだ。

運営母体となる「NPO法人なら国際映画祭実行委員会」には河瀨の母校であるビジュアルアーツ専門学校のほか、奈良ロイヤルホテル、ホテルサンルート奈良、(株)柿の葉ずし、等々、奈良~関西エリアの多彩な企業や人材遷 が集結。
まさに奈良を思う人々の想いによって動かされているプロジェクトと言えるだろう。

このほか運営面で注目すべきは「1300人のレッドカーペット」というサポーター組織を立ち上げたこと。

年会費として個人1万円、法人は一口1万円×3口以上を納めると、開幕当日のセレモニーとして猿沢池五十二段に設置されるレッドカーペットを歩ける(!)ほか、オープニング入場チケット(または映画鑑賞チケット)、公式カタログ、オリジナルグッズ等の特典が受けられるもので、手作り感が魅力となっている。

また、映画祭自体も、国内外から作品を募集する“新人コンペ”のほか、奈良県下をロケ地にして映画を製作し、上映する「NARAtiveプロジェクト」や奈良ゆかりの映画上映も予定されており、ご当地ならではの趣向に富んだものとなっている。
上映作品総数は20 ~ 30本、動員は開催5日間で延べ1万人を目標にしているという。

奈良の文化や産業の活性化と共に、人材を育成・創出していくのに、今年ほどふさわしいタイミングはないだろう。日本人にとっては修学旅行でおなじみの観光都市が、“映画の都”として世界に羽ばたいていけるのか、大いに注目されるところだ。

なら国際映画祭 2010
Nara International Film Festival 2010
会期/2010年8月25日(水)~29日(日)
会場/奈良県文化会館、奈良県新公会堂、ならまちセンターほか、奈良市内各所
主催/ NPO法人 なら国際映画祭実行委員会
後援/奈良県、奈良市、(社)平城遷都1300年記念事業協会
問合せ/0742-95-5780 

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